【大手 VS 中小企業】知名度ゼロから始める
「中小企業の採用ブランディング」実践ガイド

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【共感】「求人サイトに載せても応募ゼロ…」あなたの会社だけの悩みではありません
・ 費やした時間とコスト。それでも響かない求職者の本音
・ 【現実】全ての採用は「大手とのバッティング」。その前提に立てていますか?
・ その採用広報、本当に「自社の言葉」で語っていますか?
【発見】致命的な勘違い。中小企業の9割がハマる「採用活動の罠」
・ 罠①:大手の「モノマネ採用」。それがあなたの会社の魅力を消している
・ 罠②:「ウチには魅力がない…」という思い込み。宝は社内に眠っている
・ 罠③:給与や知名度だけで戦おうとする。求職者の「意思決定要因」を見誤っている
【希望】大手には真似できない逆転戦略。それが「インサイド・アウト採用」だ
・ 「インサイド・アウト採用」とは? – あなたの会社の「内側」にある魅力を武器に変える
・ あなたの会社のDNAを見つけ出す。「EVP(従業員価値提案)」設計3つの質問
・ 事例:あのベンチャーは、なぜ「事業の期待感」だけで人を惹きつけられるのか?
【確信】知名度ゼロから始める「インサイド・アウト採用」実践5ステップ
【行動】まとめ:採用は「集める」から「惹きつける」時代へ。あなたの会社の物語を始めよう
・ 【明日からできるアクションリスト】

求人サイトに多額の費用を投じても、応募は数えるほど…。面接に来てくれたと思ったら、大手企業の内定が出た、と辞退の連絡。予算も知名度もない中で、一体どうすればいいんだ…。

そんな経験、ありませんか?

その悔しさ、そして焦り。事業会社で人事の責任者をしていた頃の私も、全く同じ壁にぶつかり、何度も唇を噛み締めました。

でも、安心してください。この記事を読み終える頃には、その「負け戦」から抜け出し、大手と同じ土俵で戦うことなく、あなたの会社の”ファン”を惹きつけるための道筋が、ハッキリと見えてきます。さあ、ここから逆転劇の始まりです!

【共感】「求人サイトに載せても応募ゼロ…」あなたの会社だけの悩みではありません

費やした時間とコスト。それでも響かない求職者の本音

「今月も採用目標、未達か…」

パソコンの画面に映る応募者管理画面を眺めながら、深いため息をつく。高い掲載料を払って、魅力的に見えるように求人原稿も工夫した。それなのに、現実はあまりにも厳しい。この状況、痛いほど、わかります。

【現実】全ての採用は「大手とのバッティング」。その前提に立てていますか?

まず、少し残酷な現実からお伝えしなければなりません。それは、あなたの中小企業の採用は、常に、大手企業とのバッティングである、という事実です。

候補者は、あなたの会社だけを見ているわけではありません。スマホ一つで何十社もの情報にアクセスできる今、無意識のうちに、給与や福利厚生、知名度といった「わかりやすいモノサシ」で、あなたの会社と大手企業を天秤にかけています。この厳しい現実から目を背けていては、いつまで経っても消耗戦から抜け出せません。

その採用広報、本当に「自社の言葉」で語っていますか?

「うちも、もう少し給与を上げないと…」「もっとキラキラした福利厚生を載せないと…」
そう考えて、つい他社の求人情報を真似して書いていませんか?気持ちはわかりますが、それこそが、あなたの会社の魅力を消してしまう、最初の落とし穴なんです。

【発見】致命的な勘違い。中小企業の9割がハマる「採用活動の罠」

なぜ、採用がうまくいかないのか。その原因は、予算や知名度のせいだけじゃない。実は、多くの中小企業が陥ってしまっている、3つの「罠」にあるのです。

罠①:大手の「モノマネ採用」。それがあなたの会社の魅力を消している

一番陥りがちなのが、この「モノマネ採用」の罠。

これって、僕が昔やっていたお笑いの世界と全く同じなんです。売れている芸人さんのネタやキャラクターをそっくりそのまま真似しても、絶対に売れない。「〇〇さんの劣化版だね」と言われて終わり。なぜなら、そこにはオリジナリティ、つまり「その人らしさ」がないからです。

採用も同じ。大手企業の真似をして、体裁の良い言葉を並べても、候補者の心には響きません。「どこかで見たことあるな」と思われた瞬間に、あなたの会社は選択肢から消えてしまうのです。

罠②:「ウチには魅力がない…」という思い込み。宝は社内に眠っている

「そうは言っても、飯澤さん。ウチみたいな中小企業に、誇れるような魅力なんて…」

もし、今あなたが少しでもそう思ったなら、それこそが二番目の、そして最も根深い罠です。

断言します。魅力のない会社なんて、この世に一社もありません。

問題は、魅力がないことではなく、社内にいる自分たちが、その魅力に気づけていないこと。毎日当たり前に見ている光景、当たり前に交わしている会話、当たり前に乗り越えている困難。その「当たり前」の中にこそ、候補者の心を揺さぶる「宝」が眠っているんです。

罠③:給与や知名度だけで戦おうとする。求職者の「意思決定要因」を見誤っている

最後の罠は、候補者が会社を選ぶ理由を「条件」だけだと決めつけてしまうこと。

もちろん、給与や待遇は大事です。しかし、それだけが全てでしょうか?

「この人たちと一緒に働けたら、成長できそうだ」
「この事業が世の中に広まったら、ワクワクするな」
「社長の、あの不器用だけど真っ直ぐな言葉が心に刺さった」

候補者は、私たちが思う以上に、感情で、共感で、未来への期待感で、最後の決断を下しています。その「目に見えない価値」に気づかず、条件面だけで勝負を挑むのは、あまりにも無謀だと言わざるを得ません。

【希望】大手には真似できない逆転戦略。それが「インサイド・アウト採用」だ

では、これらの罠から抜け出し、知名度がなくても「選ばれる会社」になるには、どうすればいいのか。
その答えが、僕が提唱する『インサイド・アウト採用』です。

「インサイド・アウト採用」とは? – あなたの会社の「内側」にある魅力を武器に変える

『インサイド・アウト採用』とは、実にシンプルな考え方。

それは、会社の「内側(Inside)」に眠る、社員ですら気づいていない本質的な魅力やDNAを、まず自分たちで掘り起こす。そして、そのブレない「核」を起点に、一貫性のあるメッセージとして「外側(Out)」の求職者へ発信していく、逆転の採用戦略です。

外向けに体裁を整えるのではなく、内側から滲み出る「らしさ」で勝負する。これこそが、中小企業が採るべき唯一の道なのです。

あなたの会社のDNAを見つけ出す。「EVP(従業員価値提案)」設計3つの質問

「内側にある魅力って、どうやって見つけるの?」

そのために行うのが、EVP(Employee Value Proposition)=従業員価値提案の設計です。難しく聞こえるかもしれませんが、要は「この会社で働くことで、従業員が得られる独自の価値は何か?」を言語化すること。

まずは役員や社員を集めて、この3つの質問を投げかけてみてください。

  1. なぜ、あなたは(他の会社ではなく)ここで働き続けているのですか?

  2. この会社で働いていて、最高に「ハイ」になった瞬間はどんな時でしたか?

  3. もし、親友に自分の会社を勧めるとしたら、なんて伝えますか?

給与や制度の話は、ほとんど出てこないはずです。そこから出てくる生々しい、体温のある言葉こそが、あなたの会社のEVPの原石なのです。

事例:あのベンチャーは、なぜ「事業の期待感」だけで人を惹きつけられるのか?

僕が支援したあるITベンチャーは、まさにこのEVP設計から始めました。給与は大手にかないません。でも、社員たちの口から出てきたのは「誰もやったことがないこの事業を、自分たちの手で成功させるんだ」という、しゃかりきな熱狂でした。

彼らはその「熱」をEVPの核に据え、採用サイトや面接で、成功事例だけでなく、失敗談や乗り越えた壁、そしてこれから見るであろう壮大な景色を、泥臭く語り続けました。結果、彼らの「物語の登場人物」になりたいと願う、優秀で熱意ある人材が集まり始めたのです。

【確信】知名度ゼロから始める「インサイド・アウト採用」実践5ステップ

ここからは、絵に描いた餅で終わらせないための、具体的な実践ステップを解説します。この5つのステップを踏めば、あなたの会社も必ず変われます。

STEP1:【ターゲット】誰に届けたい?「理想の採用ペルソナ」を解像度高く描く
まずやるべきは、「誰に」メッセージを届けたいかを明確にすること。スキルや経験だけでなく、どんな価値観を持ち、何に心を動かされる人物なのか。たった一人の「理想の仲間」の顔が思い浮かぶレベルまで、解像度高く描き出しましょう。

STEP2:【魅力の再定義】自社の何を伝える?強みを正確に捉えるEVP設計
次に、先ほどの3つの質問を参考に、「何を」伝えるかを決めます。見つけ出したEVPの原石を磨き上げ、「私たちの会社は、〇〇な価値を提供できる」という、一行の約束にまで昇華させてください。これが、あらゆる情報発信のブレない「核」になります。

STEP3:【ストーリー設計】どう伝える?心に響く採用広ahoのシナリオを作る
核が決まったら、「どう」伝えるかのシナリオを考えます。ただ事実を羅列するのではなく、ペルソナの心に響く「物語」として編集するのです。創業の想い、失敗談、乗り越えた壁、未来のビジョン…それらを繋ぎ合わせ、一つの感動的なストーリーを設計しましょう。

STEP4:【体験のデザイン】認知から入社まで一貫した「ブランド体験」を届ける
ストーリーができたら、それを候補者とのあらゆる接点で一貫して届けます。採用は「点」ではなく「線」。各フェーズで、誰が、どうブランドを体現するかが重要です。

  • 認知・興味フェーズ:誰が、どの媒体で「最初の火」をつけますか?(例:社長がnoteで創業秘話を語る)

  • 応募・選考フェーズ:誰が、どう候補者の「熱量」を高めますか?(例:現場エース社員が面談で仕事のリアルな面白さを語る)

  • 内定・承諾フェーズ:誰が、入社への「最後の一押し」をしますか?(例:役員が候補者のためだけに会社の未来を熱く語る)

STEP5:【情報発信】大手には真似できない「泥臭く、体温の伝わる」情報発信術
最後のステップは、とにかく発信すること。綺麗な言葉で飾る必要はありません。社員の笑顔、オフィスの雑談、白熱する会議風景、社長のボヤキ。そんな日常にある「体温」こそが、大手には真似できない最強のコンテンツです。しゃかりきに、泥臭く、発信し続けてください。

【行動】まとめ:採用は「集める」から「惹きつける」時代へ。あなたの会社の物語を始めよう

ここまでお伝えしてきた『インサイド・アウト採用』。その本質は、「自分たちらしさとは何か?」を問い続け、見つけ出し、正直に、熱く、語り続けることに他なりません。採用は、もう候補者を「集める」作業ではないのです。あなたの会社の物語に共感し、仲間になりたいと願う人を「惹きつける」活動なのです。

さあ、今日から、この小さな一歩を踏み出してみませんか?

【明日からできるアクションリスト】

  1. 信頼できる社員を3人集め、30分だけ時間をとる。

  2. 「なぜ、ウチで働いてる?」と、たった一つだけ質問してみる。

  3. 出てきた言葉を、メモに書き出す。まずはそこからでOK。

  4. (できれば)その内容を元に、一本だけブログやSNSを投稿してみる。

机上の空論ではない、血の通った採用活動を始めましょう。その先には、あなたの会社だからこそ出会える「最高の仲間」と、彼らが創り出す「晴れやかな未来」が、きっと待っています。

もし、その最初の「宝探し」に仲間が必要なら、いつでも声をかけてください。経営者の隣で、事業の未来と働く人の表情が「晴れやか」になるまで。一緒に、しゃかりきに汗をかきますよ。採用を「経営の悩み」から「成長のエンジン」へ。 私たちの「ハイブリッド型採用支援」が、あなたの会社の未来をどう変えるか、まずは30分、お話ししませんか?経営の壁打ち相手として、お気軽にご相談ください。

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