上位校学生の採用に成功するための3つのポイント【文系・理系別】

Summary

上位校学生の採用は、人事担当者や採用担当者にとって悩ましい課題の一つです。
優秀な人材を確保したいという思いはあるものの、思い通りの採用ができないことが多くあります。
この記事では、上位校学生の採用に成功するための3つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1. 上位校学生とは？

上位校学生とはどういった学生を指すのでしょうか。
一般的には、偏差値65以上の大学を指すことが多いです。具体的には、国立大学や早慶上智、GMARCHや関関同立の大学です。このような大学の生徒は、優秀な学生が多いため、採用市場でも人気です。
上位校学生を採用することは以下のようなメリットがあります。

⚫優秀な人材を採用できる
上位校学生は、ビジネスマンとして欠かせない理論的思考能力に長けている人が多くいます。
また、上位校学生は難関大学に合格するための学習の継続力が身に付いているため、入社後に会社で必要なスキルや技術を習得するための努力をする人が多いです。
⚫エントリーの簡略化
上位校学生のみにエントリーを絞ることで、書類選考を効率よく実施することができます。
また、確認するエントリーシートの数を絞ることができるため、タイムパフォーマンスの向上が見込めます。

ただ、上位校学生は、大企業に採用が決まることが多く、中小企業では採用が難しい傾向があります。また、今後少子化の影響で、大企業でも採用したい人数を抑えることも難しくなってくると予測されています。
上位校学生の採用に成功するためには、ポイントをしっかり抑え理解することが重要です。

2.上位校学生における文系・理系別の採用スケジュールの違い

上位校学生の採用で注意する１つ目のポイントは、「文系・理系別の採用スケジュールの違い」です。決まりとしては、違いはありませんが、文系・理系では大学での過ごし方がまったく異なっています。そのため、採用したい分野の学生に合わせて採用スケジュールを組む必要があります。

2-1.理系学生の採用スケジュール

まず、理系の学生の多くは、就活を始める時期が遅いとされています。
理由としては、インターンや採用準備を始めるとされる3年3月頃から卒業研究などに力を入れ始めるためです。
そのため、企業が理系学生の採用を行う場合は、就職活動のスケジュールをしっかり把握することが大事です。場合によっては、学生に対し研究の状況や今後の予定、また他社での選考状況などをヒアリングすることもよいでしょう。
このような対応は、理解のある企業とみられ学生の志望度も上がる可能性があります。

2-2.文系学生の採用スケジュール

理系学生と比べ、文系学生は大学生活にすこし余裕があるケースが多いです。そのため、じっくり腰を据えて就活を行う傾向があります。人によっては3年生の夏からさまざまな企業のインターンシップやセミナーなどに参加し準備を行うこともあります。
また、中には、経団連が面接解禁日としている6月時点で既に内定をもらっているという人もいます。
そのため、企業が文系学生の採用を行う場合は、早くから採用活動を行うことが大事です。
ただし、学生によっては理系学生同様、卒業研究で就活に当てる時間がない場合もあります。そのため、学生に対し研究の状況や今後の予定、また他社での選考状況などをヒアリングすることをおすすめします。

3.上位校学生採用にはマーケティングが重要

上位校学生の採用で注意する2つ目のポイントは、「マーケティング」です。
マーケティングとは、自社の商品やサービスをターゲットに合わせて訴求することです。採用活動も、自社の魅力をターゲットに合わせて訴求することと言えます。
しかし、多くの企業では、マーケティングについて十分に理解していないか、実践していないのが現状です。これでは、上位校学生に対して自社の存在感や魅力を伝えることができません。
そこで、以下のようなマーケティング手法の取り入れをおすすめします。

⚫ターゲット明確化
上位校学生の中でも、自社に合った学生を明確に定義する。例えば、学部や学科、志望業界や職種、性格や価値観などを具体的に設定する。
⚫ペルソナ設定
ターゲットとなる学生の代表的な人物像を作成する。例えば、名前や年齢、性別、趣味、学業成績、就職活動の状況などを設定する。
⚫ターゲットに響く自社の魅力（3C分析）
自社の強みや特徴を、競合他社との比較や市場のニーズに基づいて分析する。例えば、3C分析というフレームワークを用いて、自社のコーポレート（企業）、カスタマー（顧客）、コンペティター（競合）の関係を整理する。

これらのマーケティングの手法を用いることで、自社に合った上位校学生を見つけることができます。また、自社の魅力を効果的に伝えることができます。しかし、それだけでは不十分です。次の項目では、上位校学生を採用するための具体的な手法について説明します。

4.上位校学生を採用するための具体的な手法

上位校学生の採用で注意する3つ目のポイントは、「具体的な手法」です。
マーケティングの手法を用いて、自社に合った上位校学生を見つけたとしても、それを採用に結びつけるためには、さらに工夫が必要です。
そこで、以下のような具体的な手法の取り入れをおすすめします。

⚫オファーの内容や待遇を明確にする
学生は、自分の将来のビジョンやライフスタイルに合った企業をさがすことが多いです。そのため企業は、オファーの内容や待遇を明確に伝えることが重要です。例えば、給与や福利厚生、勤務時間や休日、研修や教育制度、キャリアパスや評価制度などを具体的に説明するとよいでしょう。
⚫企業理念やビジョンを共有する
学生は、企業理念やビジョンが自分の価値観や目標に合った企業をさがすことが多いです。そのため企業は、企業理念やビジョンを学生と共有することが重要です。例えば、自社の事業やサービスが社会にどのような価値を提供しているか、自社の目指す未来像や目標は何か、自社の社風や文化はどのようなものかなどを説明できるとよいでしょう。

これらの手法は、一朝一夕にできるものではありません。企業で上位校学生の採用をするのであれば、長期的な視点で採用活動に取り組む必要があります。

まとめ

この記事では、上位校学生の採用に成功するための3つのポイントをご紹介しました。上位校学生の採用は、企業にとって非常に難易度が高いものです。
しかし、ポイントを踏まえて効果的な採用活動を行うことで、優秀な人材を獲得することができるかもしれません。御社の採用活動に役立てていただければ幸いです。