リファラル採用で社内ムーブメントを巻き起こす
方法と成功事例

リファラル採用

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1.リファラル採用とは
2.リファラル採用のメリット・デメリット
3.リファラル採用の成功事例
4.リファラル採用で社内ムーブメントを巻き起こす方法

Summary

リファラル採用のメリット・デメリットや成功事例を紹介するとともに、社内でムーブメントを巻き起こすための具体的な方法をお伝えします。
リファラル採用とは、社員が自分の知人や友人を会社に紹介する採用方法です。リファラル採用は、採用コストの削減や社員の定着率の向上などのメリットがありますが、一方で社内での浸透や促進が難しいという課題もあります。
リファラル採用に興味がある方や、どう取り組んだら良いかわからない方はぜひ参考にしてください。

1. リファラル採用とは

リファラル採用とは、社員が自分の知人や友人を会社に紹介する採用方法です。
紹介された候補者は、通常の選考プロセスに沿って採用の可否を判断されます。紹介者や被紹介者には、インセンティブや報奨金などの特典が与えられる場合があります。
リファラル採用は、欧米では一般的な採用手法ですが、日本ではまだ浸透しているとは言い難い状況です。しかし、近年ではIT業界を中心にリファラル採用に取り組む企業が増えてきています。

2.リファラル採用のメリット・デメリット

リファラル採用には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

2-1.リファラル採用のメリット

リファラル採用には以下のようなメリットがあります。
◎採用コストの削減
エージェントや求人媒体にかかる費用を抑えられます。
◎採用効率の向上
紹介された候補者は、社員から会社や仕事内容を事前に聞いているため、選考プロセスがスムーズに進みます。また、内定率や入社率も高くなります。
◎採用品質の向上
紹介された候補者は、社員から信頼されている人材であることが多く、スキルや適性も高い可能性があります。また、会社の文化やビジョンにもマッチしていることが期待できます。
◎社員の定着率の向上
紹介された候補者は、入社後も紹介者との関係性を保ちやすく、仕事へのモチベーションや満足度も高まります。また、紹介者も自分が紹介した人材が活躍することで自己肯定感や責任感が高まります。

2-2.リファラル採用のデメリット

しかし、リファラル採用には以下のようなデメリットがあります。
◎社内での浸透・促進が難しい
社員にリファラル採用の存在やメリットを周知することが必要ですが、それだけではなかなか紹介してもらえません。社員が自発的に紹介したくなるようなインセンティブやキャンペーン、社内コミュニケーションなどの施策が必要です。
◎紹介者と被紹介者の関係性に影響が出る可能性がある
紹介された候補者が不採用になった場合や、入社後にパフォーマンスが低かった場合など、紹介者と被紹介者の関係性に悪影響が出る可能性があります。紹介者と被紹介者のフォローをすることが重要です。
◎人材の多様性が低下する可能性がある
社員が自分と似たようなタイプの人材を紹介しがちになると、人材の多様性が低下する可能性があります。多様なバックグラウンドや視点を持つ人材を採用することも意識する必要があります。

3.リファラル採用の成功事例

リファラル採用を成功させている企業は、どのような工夫をしているのでしょうか?ここでは、国内外の3社の事例を紹介します。

3-1.株式会社アンドパッド

株式会社アンドパッドは、クラウド型建設プロジェクト管理アプリ「ANDPAD」を提供するスタートアップ企業です。ハイレイヤー層を獲得するためにリファラル採用を始めました。
リファラル採用における施策は以下の通りです。

◎ペルソナを明確化し、数ではなく質にこだわる
◎リファラル採用のプロジェクトにアサインする社員を絞る
全社で取り組むのではなく、ターゲット人材が多い業界出身の社員や、SaaS界隈で影響力が強い社員をピックアップし、効率よく質の高い母集団を形成する

3-2.株式会社セールスフォース・ドットコム

株式会社セールスフォース・ドットコムは、世界最大のクラウドコンピューティング企業であるSalesforce.com, Inc.の日本法人です。2012年頃からリファラル採用に力を入れ始めました。
リファラル採用における施策は以下の通りです。

◎社内告知を徹底する
採用部門から社内コミュニケーションツールで募集中のポジションや導入の背景や協力社員のメリットなどを配信する。また、経営層からも社内に周知する。
◎紹介者に報酬やインセンティブを提供する
旅行券や商品券などの紹介料や、紹介者同士で競えるチーム対抗戦や優勝チームへノベルティを贈呈するなどのキャンペーンを実施する

3-3.株式会社富士通

株式会社富士通は、日本最大級の総合ITサービス企業です。2018年からリファラル採用を本格的に開始しました。
リファラル採用における施策は以下の通りです。

◎社員教育と啓発活動を行う
リファラル採用に関するオンライン講座や動画教材を提供する。また、社内向けにリファラル採用に関する情報や成功事例を社内ポータルサイトやメールマガジンで発信する。
◎紹介者に報酬やインセンティブを提供する
紹介料は紹介者の希望に応じて現金や寄付、社内ポイントなどに交換できたり、抽選で海外旅行や家電製品などの豪華賞品をプレゼントしたりする。

4. リファラル採用で社内ムーブメントを巻き起こす方法

リファラル採用で社内ムーブメントを巻き起こすためには、以下のような方法が有効です。

4-1.制度策定後も周知・教育を継続する

リファラル採用の制度策定後も、周知・教育を継続することが重要です。社員にリファラル採用の存在やメリット、方法などを定期的に伝えることで、紹介意識を高めることができます。例えば、以下のような方法があります。
◎社内メールやSNSでリファラル採用の情報を発信する
◎社内ミーティングや研修でリファラル採用の説明を行う
◎リファラル採用のマニュアルやFAQを作成し、社内サイトに掲載する

4-2.インセンティブやキャンペーンを工夫する

インセンティブやキャンペーンを工夫することで、社員の紹介意欲を刺激することができます。例えば、以下のような方法があります。
◎紹介者には金銭的なインセンティブだけでなく、賞品や称号などの非金銭的なインセンティブも与える
◎特定のポジションや期間に対しては、通常よりも高額なインセンティブやボーナスを付与する
◎紹介者同士の競争意識を高めるために、ランキングや表彰などの仕組みを導入する

4-3.ファン化やエンゲージメントを促進する

ファン化やエンゲージメントを促進することで、社員が自分の会社に誇りを持ち、自発的に紹介したくなるようにすることができます。例えば、以下のような方法があります。
◎社員には自分のSNSやブログで会社の魅力や活動を発信することを奨励する
社員には会社のロゴやキャッチフレーズなどが入ったグッズを配布し、会社への愛着を高める
◎社員には自分の目標や成果を明確にし、フィードバックや評価を行うことで、仕事へのやりがいや成長を感じさせる

まとめ

リファラル採用は、採用コストの削減や社員の定着率の向上などのメリットがありますが、一方で社内での浸透や促進が難しいという課題もあります。
この記事では、リファラル採用のメリット・デメリットや成功事例を紹介するとともに、社内でムーブメントを巻き起こすための具体的な方法をお伝えしました。
リファラル採用は、制度策定後も周知・教育・インセンティブ・キャンペーン・ファン化・エンゲージメントなどの施策が必要です。
社員が自分の会社に誇りを持ち、自発的に紹介したくなるような環境づくりを心がけましょう。

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