作戦会議のホンネ
【人事の進化論】対話で組織を動かす、経営パートナー
「現場から急に欠員が出て、慌てて求人票を出した」「経営層から『いい人を採れ』と言われるが、具体的なターゲットが降りてこない」
経営者や人事担当者のあなたなら、一度はこうした状況に頭を抱えた経験があるのではないでしょうか。
実は、日本の多くの企業、特に中小企業において、採用活動が「経営戦略」と切り離された「単なる事務作業」に成り下がっています。
この記事を読めば、採用を「コスト」から「事業を伸ばす投資」へと変え、人事が経営の真のパートナーとして主導権を握るための具体的な方法がわかります。
なぜ、あなたの会社の採用は「その場しのぎ」の作業に陥るのか?
結論:現場の「人手が足りない」という声をそのまま鵜呑みにして、思考停止で求人を出しているからです。
多くの人事が陥る罠。
それは、現場からの「増員申請=採用開始」という直結した思考。しかし、これではただの作業員です。
本当に増員が正しいのか。まずはそこを疑うことから戦略は始まります。
もしかして、現場の属人化した業務を整理すれば、今の人数で回せるのではありませんか?
あるいは、他部署からの異動で解決できる可能性はありませんか?
- STEP1:業務の棚卸し(無駄な業務はないか?)
- STEP2:プロセスの改善・DX(ITで効率化できないか?)
- STEP3:社内リソースの再配置(異動で対応できないか?)
- STEP4:ここで初めて「採用」を検討する
これが、私が提唱する「ハリネズミの活動(守りと攻めの精査)」です。
安易な採用は、後の組織硬直を招くだけ。経営と人事が同じ「事業成長」というゲームの盤面に立っていないことこそが、根本的な欠陥なのです。
経営から戦略が降りてこないなら、人事が「ファクト」で突き上げる
結論:人事は「待ち」の姿勢を捨て、データという武器を持って経営者に「逆提案」をすべきです。
「経営層が方針を示してくれない」と嘆くのは今日で終わりにしましょう。
戦略が降りてこないなら、こちらから仮説をぶつける。
そのために必要なのが「ファクト(事実)」です。
- 人員構成図:年齢層の偏りを示し、5年後の「組織崩壊」を予見させる
- 退職率の推移:離職による「見えない損失額(採用・教育コスト)」を金額で示す
- 事業KPIとの連動:あと1名営業がいれば、売上がいくら増えるかをシミュレーションする
「なんとなく必要です」ではなく、「このままでは3年後に事業が止まります」という予測データを持っていく。
これこそが、経営戦略と採用戦略を繋ぐ「戦略人事」の第一歩。数字は、経営者と対等に話すための共通言語なのです。
「市場にいないスーパーマン」を追い求める現場の幻想を打ち砕く
結論:現場の理想(要求グレード)と労働市場のリアル(相場)のズレを修正するのは、人事の責任です。
現場の所長から「年収は抑えめで、即戦力で、リーダーシップがあって……」なんて、無理難題を押し付けられていませんか?
市場に存在しない「スーパーマン」を追い求め続けるのは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなもの。
ここで大事なのは、現場を否定することではなく「市場の物差し」を提示して納得してもらうこと。
「その要件だと、採用までに1年かかりますが、利益は持ちますか?」
「要件をここまで下げれば1ヶ月で採れます。教育体制を一緒に作りませんか?」
こうした「代案」こそが、現場を「協力者」に変えるのです。
人事は「人を司る」だけでなく、「全社を動かす」プロフェッショナルへ
結論:人事は「経営・現場・市場」という3つの点を繋ぎ止める、唯一のハブ組織です。
人事は、単なる管理部門ではありません。経営者のビジョンを理解し、現場の痛みに寄り添い、市場の冷徹な事実を突きつける。この3つを繋ぎ合わせ、全社を動かす「巻き込み力」こそが本質。
「採用のプロ」とは、人を集めるのが上手い人ではありません。採用を通じて、事業のボトルネックを解消し、組織の未来をデザインする人のことです。
もしかして、オペレーション業務に追われて、社員と、あるいは経営者と向き合う時間を失っていませんか?
事務作業はツールや代行に任せ、あなたは「未来の組織図」を描くことに時間を使ってください。
まとめ:明日からあなたが踏み出す「進化」への一歩
採用は、ただの「人集め」ではありません。それは、事業の成否を分ける最も重要な「経営判断」そのものです。
今回のポイントを振り返ります。
- 採用の再定義:増員申請を鵜呑みにせず、組織の最適解をまず考える。
- ファクトの活用:データを持って経営層に「仮説」をぶつける。
- 現場との共創:市場相場を共有し、納得感のある募集要件を作り上げる。
【明日からできるアクションリスト】
- [ ] 直近3年の退職データを確認する:なぜ辞めたのか、傾向を数値化する。
- [ ] 現場のキーマンと30分だけ話す:今、現場で最も「利益を止めている壁」は何かを聞き出す。
- [ ] 自社の求人を他社と徹底比較する:年収や条件が市場で勝負できているか客観的に見る。
人事は、会社を晴れやかにする「伴走者」です。あなたが主導権を握り、戦略的に動き出したとき、組織の表情は必ず変わります。
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